朝日先生と深玲だったらたぶん無限にシナリオ書けますね
ーーおふたりは作品のなかで特に好きなキャラクターはいますか?
塩こうじ:みんな好き!みんな好きなんですけど、深玲がすごく好きです。最初にシナリオを読んだときにうるうるして、収録で声を聞きながら泣きそうになるっていう。1番ってなると薫と深玲で迷いますね。


書きやすさで言うと莉久がNo.1なんです。表情もなんとなく、こういう顔するかなって思いつくし。みんな好きだけど、思い入れで言うとやっぱり薫と深玲ですね。


Akeo:みんな好きっていうのはあって、メインの4人は思い入れが強すぎるので、別枠に入っちゃってます。そういう意味では朝日花世(編注:薫たちの担任)は自由に動いてくれるのですごく好きですね。決めるところは決める、決めないところは決めない、人間らしさがあって、友だちにいてほしい、一緒に飲みたいねってキャラクターです。


塩こうじ:制作的な話だと、朝日先生は顔が変わったんですよね。シナリオを読んでからモブ寄りに描いてたのをメインキャラクターみたいな描き方に変えました。
ーー朝日先生もいいキャラクターですよね。深玲さんとのくだまきトークが聞きたいです(笑)。
Akeo:朝日先生と深玲だったらたぶん無限にシナリオ書けますね。もうずっと飲んでるみたいな話で。チーム内でも出ましたからね。朝日と深玲のオールナイトASMRみたいな企画。マニアックすぎるからボツになったんですけど。
ーーええ!もったいない!作品化してください!
Akeo:(笑)。
自分の絵柄をずっと模索していて、それがやっと見つかったかなって感じです
ーー塩こうじ先生は過去作と比べてイラストの雰囲気がかなり変わりましたよね?
塩こうじ:もともと自分の絵柄をずっと模索していて、それがやっと見つかったかなって感じです。『嘘から始まる恋の夏』は元から考えていたものにさわやかさをどんどんプラスして、光のエモさみたいなものも追加してこの絵でいこうと。自分で言うのも変かもしれないんですけど、表現の幅が広がったと思っているので、それが今の絵になっていると思います。
ーーイルミネーションを見に行くシーンのイラストで、青系のライトの前にいる2人の肌が少し青みがかっていたり、ライティングへのこだわりを感じました。色味やライティングはどのように決めているのでしょうか?
塩こうじ:シナリオを読んで、空気感が何色なのか考えるところからはじめてますね。画面全体を青っぽくしたいのか、赤っぽくしたいのか、彩度はどれぐらいかを決めてから肌は青にして、背景オレンジにしようとかその逆とか色々考えて決めてます。


イベント絵のときはモノクロにしたときにどのぐらいの暗さになるか、画面全体から受ける色味の印象も見てますね。他にも資料でいろいろ写真を見たりして、こっち系の色味がいいなって参考にしてます。
ーー私服の多さも魅力的でした。キャラクターの服はどうやって決めたんですか?
塩こうじ:キャラクターの性格からこっち系が好きかなって考えつつですね。自分もお洋服を見に行ったりするのが好きですし、歩いてる女子高生を見たり、若い子が多めのファッションビルに入って、どういう傾向かなって調べたり。モデルのブランドを絞ったりして決めてます。
栞里だったら自由に使えるお金があまりないっていうのがあって、たぶん落ち着き目のものが好きだけど、かわいいものも好きってところで地雷系のお洋服とか。結構お買い得なブランドがあって、種類も抱負なんですよ。
莉久はK-POPが好きそうな子寄りにしてみたりとか。薫はすごい決まってるなって子がいたら覚えておいてみたいな。去年、一昨年の夏は本当にへそ出してる子が多かったので、そういうところで決めたりしてます。


個人的には、先生の服とか結構リアルアラサーっぽくなったんじゃないかって思ってます。感覚的には20代オーバーだとInstagramのほうが探しやすくて、10代の子はTikTokが参考になりました。
あと、Spine(編注:アニメーション制作ツール)で立ち絵を作っていたので、服の差分追加がすごくやりやすかったんです。前みたいに差分ごとにイラストを1枚ずつ用意するんだったら、その分服を書き直さなきゃいけないんですけど、Spineだとお着替えを1枚書き足して、動きに合わせて変形するように設定してあげればOKなので。
落書きから生まれた謎生物みたいな感じですね
ーー謎の生物・うしもちゃについても伺えますか?
塩こうじ:なんかすごく雑な生まれ方したキャラだよね。
Akeo:うん、そうだね。栞里が好きなキャラクターがいるって話は先にあって。


塩こうじ:千住工房さんに、薫の部屋にぬいぐるみを置くって話したら、何か資料ありますか?って聞かれて。私の落書きが元ネタなんですけど、そのなかにうしもちゃがいて、Akeoさんがすごい気に入って、名前つけて、いつの間にかこんなことに……。
大学生のときに友だちとこれかわいいよねって話してたゆるキャラがいて、それがモデルでもありますね。
Akeo:うちのプログラマーのスタッフがうしもちゃを気に入って、じゃあこれローディング画面で歩かせようってなって、塩こうじさんの仕事が増えるみたいな。
ーー1回見ただけでめちゃくちゃ記憶に残りますもんね。
塩こうじ:うれしいです。もともと自分がキャラクター商品好きなので。過去を思い返す時に、このときこのグッズ持ってたなって思い返すことも多いので、栞里がうしもちゃ好きみたいなのもリアル感があるっていうか。
そんな感じで、うしもちゃは薫の部屋の設定画用の落書きから生まれた謎生物みたいな感じですね。


アニメーションを入れるほうが自然な流れになっているように感じていました
ーー今作はキャラクターが生き生きと動きますよね。アニメーションを導入しようと思った理由を教えてください。
Akeo:塩こうじさんも自分も好きでやってるゲームがあるんですけど、キャラクターの動きが生き生きとして見えて、すごくいいなって。アニメーションを導入しているゲームも多いですし、VTuberさんとかLive2Dが普通になっているなかで、アニメーションを入れるほうが自然な流れになっているように感じていました。イベントCGのほうは塩こうじさんとかプログラマーの人がぜひ入れようみたいな感じでしたね。
塩こうじ:ここはキャラクターが動く必要性はないなってところは動かさないみたいなものもあったんですけど、やっぱりイベント絵も動くと楽しいよねっていう。
Akeo:塩こうじさんとはゲームの2Dアニメーションに限らず、テレビアニメだったり映画だったりこういうアニメーションが好き、制作のなかで良いものとして扱いますって共通認識を持って作りましたね。
ーーおふたりが思う『嘘から始まる恋の夏』のおすすめポイントを教えてください。
塩こうじ:感情が交差する失恋の切なさと、2周目に見る1話をおすすめしたいですね。あとはキャラクターのやりとりのかわいさとかリアルな感じとか、つかず離れずでゆっくり進んでいく恋を壁になった気持ちで見守ってもらえるとうれしいです。


Akeo:薫と一緒に歩んでいただくのが1番おすすめですね。一緒にこの世界を見て、酸いも甘いも楽しんでほしいです。シリアスなところもあるけど、たぶんこの子たちも後から振り返ったらあのとき青春だったねって思える物語になったと思います。


ーー最後にこれから今作をプレイする読者にメッセージをお願いします。
塩こうじ:本当に全編しっかり恋愛ものとして作ってるので、ゆっくり近づいていく2人の距離感を楽しんでください!
Akeo:声優さんから入ってもいいし、イラストからでもいいし、音楽からでも、主題からからでも、実況からでもいいので、どれかひとつでも気になって入ってきてもらえれば、最終的には全部好きになってもらえると思うので、1人でも多くの方に『嘘から始まる恋の夏』の世界を知ってほしいなって思います。
ーーありがとうございました!
この続きはネタバレ編に続く……。


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