『サクラ・MMO ~リアルな現実離れ~』は異世界転生モノの百合ビジュアルノベルだ。
本作は数多くのビジュアルノベルを制作するWinged Cloudから2018年にリリースされた作品で、今回Nintendo Switchへの移植をきっかけにローカライズされた。
サクラ・MMOは3部作となっており、本作はその1作目にあたる。
物語は主人公・ことねが熱中していたオンラインゲームの世界に入り込んでしまうところからはじまる。
現実世界に飽き飽きしていたことねはファンタジーの世界で新たな生活を楽しみながら、好みの女の子を集めてハーレムを作ろうとする。欲望にストレートな展開だ。
ストーリーはやや大味だが、ことね(ゲーム内ではヴィオラ)のドSっぷりや、かわいいヒロインたちのギリギリを攻めたCGイラストが魅力的な作品だ。
そこで本記事では『サクラ・MMO ~リアルな現実離れ~』のあらすじやヒロインを紹介した後、ゲーム内容をレビューしていく。
ジャンル | 百合ビジュアルノベル |
発売元 | Gamuzumi (公式サイト) |
開発元 | Winged Cloud |
プラットフォーム (ストアリンク) | Nintendo Switch PlayStation 4 & 5 PC(Steam) |
日本語対応 | Switch:◯ PS:◯ Steam:× |
発売日 | Switch:2022年8月12日 PS:2022年8月12日 Steam:2018年10月16日 |
プレイ時間 | 2時間15分 (全CG回収まで) |
- ドSな主人公が好きな人
- 「剣と魔法」が好きな人
本記事はGamuzumiから商品を提供いただき、作成しています。
『サクラ・MMO ~リアルな現実離れ~』あらすじ
ことねはオンラインゲーム「アサフオンライン」に熱中していた。
発売当初からプレイして2年の歳月が過ぎ、ことねのキャラクター・ヴィオラはもはや敵なし。闇の魔女と呼ばれ、他プレイヤーから恐れられていた。

夢中でプレイしていたゲームもすべてを手に入れた今では物足りない。
このゲームの世界をリアルに体験できたら良いのに……。
と思いながら眠りにつくと、翌朝目覚めたのはことねがゲームの中に築いた”ナイトメア砦”だった。
『サクラ・MMO ~リアルな現実離れ~』魔女とヒロインたち
ヴィオラ/ことね

ヴィオラはゲーム「アサフオンライン」のキャラクター。
“闇の魔女”として誰からも恐れられる存在。
ことねは東京在住、26歳の弁護士。
「アサフオンライン」でヴィオラを操作するプレイヤー。
ネーヴ

魔族。ヴィオラに仕えるメイド。
ヴィオラに家族を救ってもらったことをとても感謝している。
フィオン

ヴィオラとネーヴが森の中で出会った女の子。
元気だが、粗暴な一面も。
衛兵

ヴィオラたちが訪れた町で出会う衛兵。
正義感が強く、町の住人には好かれている。
『サクラ・MMO ~リアルな現実離れ~』レビュー
邪悪すぎる……!主人公・ヴィオラのドSっぷり
『サクラ・MMO ~リアルな現実離れ~』はヴィオラが圧倒的な力で騎士をねじ伏せ、ヒールブーツで踏みつけているシーンからはじまる。
それでもなお”口撃”してくる騎士を言葉でもあしらい、最後にはあっさりと消滅させてしまう。

それ以外にも、
- 泥水のなかで女の子をよつんばいにさせてその上に座る
- 枝が触手と化した大木の前に女の子を差し出す
など、ヴィオラはにこやかな顔で鬼畜な行動を繰り返す。
さらに言葉でも追い詰めてくる。
(サディスティックな笑みを浮かべて)
「私が満足するまで何度でも泥の中に踏みつけてあげるわ」「そして泣き叫べば泣き叫ぶほど、もっとしてあげるの」
「どう、素敵でしょう」
『サクラ・MMO ~リアルな現実離れ~』

ド、ドSすぎる……!
この切り口では、全編に渡ってサディスティックな作品なのでは?と感じてしまうだろう。
しかしそうした描写は限定的だ。不安に襲われるネーヴにやさしい言葉をかけたり、環境の変化についていけないフィオンを受け入れたりと、ただの暴君ではなく、包容力もある。


鬼畜さとやさしさが良いバランスでミックスされ、その様子もコミカルだ。
サディスティックなシーンは作品のスパイスとして、そしてヴィオラのキャラ付けとして欠かせない存在になっている。





キャラの濃さに目が行くけど、ちょっと誤字が気になったかな。
ヴァーチャルが現実になるということ
ことねがゲームの世界に入り込み、ヴィオラに乗り移ってから、その性格はやや変化した。
周囲に対して攻撃的なネーヴをたしなめたり、困っているフィオンに救いの手を差し伸べたりと人間っぽい一面が顔をのぞかせている。
ことねにとってヴィオラは本来ヴァーチャルな存在であり、実社会で受けるストレスのはけ口としてゲーム内でヴィオラを使った加虐が行われていた。


ことねがヴィオラとして行動するようになり、それが現実になると自らの行動がダイレクトに返ってくるようになる。
ゲームであれば相手を倒してもキャラクターが消滅するだけだが、現実となれば”リアルな死”がある(作中で死について具体的な描写はない)。


今までのように”ゲーム内行動”として暴虐の限りを尽くすことがなくなり、実社会と同じようなバランス感覚が生まれたのは必然で、それでもなお残っている加虐性こそがことねが本来持っているものだろう。
カジュアルなゲームである本作が、実社会とバーチャルでの行動の変化を描いていたのは興味深かった。
かわいいヒロインたちのきわどいCG
本作のストーリーは一本道だが、選択肢によって各ヒロインとのエンディングに分岐していくマルチエンディング方式だ。
ヴィオラは作中で宣言した「ハーレムを作りたいのよ!」という邪な願望を実行するため、ネーヴだけでは飽き足らず、フィオンも引き入れつつ、衛兵にも手を出そうとする。


その結果、本作ではヴィオラの手にかかったかわいい女の子のきわどいCGイラストがいっぱいだ。
見どころは各ヒロインルートへの分岐後に起こるイベント。
筆者のおすすめはネーヴとのイチャイチャシーンだが、ここに掲載出来ないのが惜しい。



CGはゲームをプレイして見て!


本作は”おしり“へのこだわりが見える。
特にフィオンの衣装は意図的におしりだけ切り抜いたのでは?という謎の衣装だった……。





おしりフェチは要チェック!



全体的にがら空きだけど、首だけは手厚く守られているわね……。
トレーラーでもちょっとイラストCGが見れるよ!
『サクラ・MMO ~リアルな現実離れ~』続編の発売予定は?
『サクラ・MMO ~リアルな現実離れ~』のSteam版はシリーズ化されており、これまでナンバリングが3作とExtraの計4作がリリースされている。
今のところ、ヴィオラのハーレム化計画は道半ばであり、今後のリリース予定も気になる。
そこで今後続編のリリース予定があるのか、コンシューマ版のパブリッシャーであるGamuzumiの担当者様にお話を伺った。
3部作はすべて配信予定とのことなので、リリースを楽しみに待ちたい。
『サクラ・MMO ~リアルな現実離れ~』総合評価
『サクラ・MMO ~リアルな現実離れ~』は異世界転生モノの百合ビジュアルノベルだ。
退屈な日常生活を送っていた主人公がオンラインゲームの世界に入り込み、そのなかで圧倒的な強さを誇示しつつ、3人の女性と愛を育んでいく様子が描かれる。
恋愛に発展していく様子は少し唐突に感じるが、主人公は鬼畜っぷりと懐の深いやさしさを使い分けるのが上手く、キャラクターたちが好意を持つのも納得できる。
おしりを強調したCGが魅力的で、おしりフェチは必見。
続編が待ち望まれるタイトルだ。
- 強調されているおしり
- ドSな主人公
- エッチなコスチューム
- 大味な恋愛描写
- 誤字が気になる
- My Nintendo Store
- PlayStation Store
- PC(Steam)※日本語未対応
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