『サクラ・ファンタジー ~千里眼の少女~』はファンタジー要素の強い百合ビジュアルノベルだ。
数多くのビジュアルノベルを制作するWinged Cloudから2015年にリリースされた作品で、今回Nintendo Switchへの移植をきっかけにローカライズされた。日本語ボイスも搭載済みだ。
身寄りのないレイリンは訓練を受け、警備兵として配属される。そして女王から直々に命を受け、危険な冒険へと向かうというのが本作のストーリー。
恋愛描写はやや唐突な部分もあるが、女性同士のイチャラブCGイラストが魅力的な作品だ。
そこで本記事では『サクラ・ファンタジー ~千里眼の少女~』のあらすじやヒロインを紹介した後、ゲーム内容をレビューしていく。
本記事はGamuzumiから商品を提供いただき、作成しています。
あらすじ
見習い衛士のレイリンはキラ教官のもとで日々訓練に励んでいた。
鍛錬が認められ、城で警備任務に就く。そこで出会った女王から声をかけられ、「今宵、空を見ましょう」と思わせぶりに言われる。
その夜、寝付けずに夜空を見ていると、空から星が降ってきた。
街が騒然とする中、女王は星が落ちた場所へ兵士を派遣するように指示する。
そこに名乗りを上げたのはレイリンだった。
魅惑のヒロインたち
レイリン
主人公。
特殊能力・千里眼を持ち、周囲から覗き見されているのでは?と気味悪がられている。
グウィン
優秀な書記官。
レイリンと仲が良く、彼女の身を案じている。
キラ
レイリンたちを指導する教官。
厳しさの裏には見習い衛士たちが命を落とさないよう心配する姿がある。
アルデナ
王都を統治する女王。
レビュー
意外(失礼)にしっかりしたストーリー
『サクラ・ファンタジー ~千里眼の少女~』の主な登場人物は女性だ。主人公も女性であり、恋仲になるのも女性となる百合作品だ。
女性ばかりの世界で、主人公のレイリンは兵士として鍛錬を積んでいる。
作中の見習い衛士たちはみな、“ギフト”と呼ばれる特殊能力を持っており、レイリンは千里眼の持ち主だ。
ここで言う千里眼とは離れた場所での出来事も見通すことのできる特殊能力のこと。
戦況予測に役立ちそうな能力だが、本作では基本的にお色気シーンでしか発揮されることはない。
しかし、露出度高めのお色気ゲームのなかではシナリオがしっかりしている印象だ。
身寄りのないレイリンが冒険に出る理由として、故郷を再びこの目で見たいからと挙げられているのは自然だ。
また、女王と議会の対立やそれぞれの思惑なども描かれ、世界観作りに貢献している。
恋愛模様ばかりに重点を置くわけではなく、ファンタジーものとしての流れを維持しつつ、合間にお色気パートが挟み込まれている。
欲を言えば、各キャラクターとの恋愛シーンが急展開であったため、関係が発展していくところをもっとじっくり描いてほしかった。
ローカライズのクオリティは高く、違和感はなかった(民草など、渋めのワードチョイスも)
選択肢はあるが、どのキャラクターとのシーンを見るかの選択であり、ストーリー自体は一本道となっている。
魅惑的なおっぱいCGイラスト
『サクラ・ファンタジー ~千里眼の少女~』の真価は”おっぱい”へのこだわりにある。
コスチュームも凝っていて、おっぱいを強調するのは当たり前。肩出し、もも丸出しのミニスカ、ニーソなど……衣装がフェティッシュだ。
全員胸元がら空きで鎧の意味がないわね。
急所狙い放題。
お色気シーンとしては、やたらとお風呂に入りたがるグウィン、通常装備がスケスケで普段からして危ない雰囲気なのに、さらに脱ぎっぷりのいいキラ教官など、ここではお見せできないようなきわどいCGイラストが満載だ。
CGはゲームをプレイして見て!
筆者のお気に入りはアルデナ女王。不老の設定でロリータめいているが、大人だ。
彼女は戦闘に行かないため、鎧すらなく、かなりの軽装。
女王の衣装、真ん中が細いリボンで結ばれているだけじゃない……。
ホントだ。この紐がほどけたら、パーン!ってなっちゃいそう。
冒険の旅では、触手を駆使する女性モンスターとの戦い、沼地で暮らす女性とのロマンス、戦闘でビリビリになる鎧など、見どころがいっぱいだ。
続編の発売予定は?
『サクラ・ファンタジー ~千里眼の少女~』のSteamページには”Chapter 1″と記載されている。冒険の第1章ということだ。
残念ながら2015年にリリースされたあと、続編制作の報はない。
本作では冒険に出て、最初の試練を乗り越えたあたりでエンディングを迎える。
落ちた星の行方、レイリンの故郷、キラの家族などは持ち越されており、次作への期待を持たせなから、それがないのは残念だ。
今回の移植をきっかけにシリーズが再始動してくれれば……と密かに期待したい。
総合評価
『サクラ・ファンタジー ~千里眼の少女~』は剣と魔法の百合ビジュアルノベルゲームだ。
主人公が仲間たちと協力しながら、果敢にモンスターに立ち向かうバトルの合間に3人の女性との恋愛模様も描かれる。
ラブストーリーとしてはやや物足りないが、おっぱいを強調したCGが満載。
王都の行く末や女王と議会の対立などの背景はきちんと描写されおり、続編が出ていないのがもったいない。
現時点で続編のリリースは未定。続編が待ち望まれるタイトルだ。
- 光を受けて輝く、神々しいおっぱい
- エッチなコスチューム
- 舞台設定や人物描写が生かされている
- ラブストーリーが唐突
『サクラ・ファンタジー ~千里眼の少女~』
- 対応機種:Nintendo Switch、PC
- 発売日:2022年7月22日(Switch)、2015年5月30日(Steam)
- 発売元:Gamuzumi
- 開発元:Winged Cloud
- ジャンル:百合ビジュアルノベル
- 筆者プレイ時間:2時間(全CG回収まで)
- レビュー時のプレイ機種:Nintendo Switch
- メモ:PC版は日本語音声あり・字幕なし
※2022年7月24日時点
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