Studio Élanは2024年8月30日、百合アドベンチャーゲーム『Please Be Happy』の日本語版制作を目的としたクラウドファンディングを実施する予定だと発表した。
日本語化のプロジェクトは、『ことのはアムリラート』で知られる日本の百合ゲームブランドSukeraSparoのサポートを受けて進んでおり、クラウドファンディングの開始時期は2024年秋以降になる模様だ。
Studio Élanは『Highway Blossoms』『Heart of the Woods』などの作品で、英語圏の百合ゲームファンから高い支持を得ているスタジオ。今回、日本語化を目指す『Please Be Happy』は同スタジオが2022年11月にSteamとitch.ioでリリースしたビジュアルノベルだ。
本作では韓国の狐の精霊・ミホがかつて自分にやさしくしてくれた人を探して世界中を旅して、ニュージーランドのウェリントンにたどり着くまでを描く。そこで彼女は吸血鬼のジュリエットと作家のアスペンに出会い、新たな人生をはじめるように励まされる。
22万語ワード超える大ボリュームのシナリオと英語のボイスを収録。さまざまキャラクターが登場し、ジュリエットやアスペンとの恋愛も楽しめる。
ローカライズに伴い、『Please Be Happy』日本語版の制作を支援するためのクラウドファンディングが2024年秋以降に実施される予定だ。国外のファン向けには別途IndieGoGo(クラウドファンディング)でのキャンペーンが同時期に行われ、限定グッズも用意される。
本作はPlayStation 5、PlayStation 4、Nintendo Switch向けにもリリースされる予定で、クラウドファンディングが成功すれば、すべてプラットフォームで日本語版が遊べるようになる。
2024年5月に東京・下北沢で開催された百合グループ展『Look at』でも、Studio Élan配布のポストカードに日本語ローカライズに向けたクラウドファンディングを企画していると書かれていたが、実際にアナウンスされるとプロジェクト開始がいよいよ間近に迫ってきた感がある。
ボリュームがあるノベルゲームは翻訳費用がかかるため、豊富な資金がなければローカライズは難しい。このプロジェクトは今後、クラウドファンディングによって海外の百合ゲームが日本語にローカライズされる道筋を作る重要なケースとなりえる。気になった人は今後も最新情報をチェックしてほしい。
ゆりりかるでは以前、Studio ÉlanのJosh Kaplanにインタビューしているので、興味のある方はぜひ読んでみてほしい。