2024年5月10日、TSUTAYA BOOKSTORE 下北沢 3Fスペース(東京)で、百合をテーマにしたグループ展覧会『Look at』がスタートした。
『Look at』は百合ゲームブランドを中心に、百合作品を制作しているさまざまな表現者たちが集まり、媒体の垣根を超えて、作品を展示するイベントだ。
気軽に入れるスペースなので、ふと立ち寄ってみて、目に止まったイラスト・写真の出展者を知ったり、作品に触れてみるといった楽しみ方もできる。新たにお気に入りの作品と出会えるチャンスでもある。
本記事では百合グループ展『Look at』の展示内容をレポートする。
展示会ネタバレNGの方は回れ右!
シックな本屋さんの奥にある展示スペース
東京・下北沢駅の南口を出てすぐ、左右においしそうな飲食店を眺めながら、ミカン下北の通路を進む。すると、奥に見えてくるのがTSUTAYA BOOKSTORE 下北沢だ。
入口には百合グループ展『Look at』のデジタルサイネージ(電子掲示板)とポスターが掲示されていた。
店内はシックでモダンな雰囲気で、ラウンジもあり。落ち着いた静謐な空間なので、作業する場所としても良さそうだ。
展示を観た後、ここで記事を書けばよかったな……。
階段を上がり、3階のマンガスペースを抜けると、今回の目的地である『Look at』の開催スペースが見えてくる。
周りを囲うように作品の展示があり、中央には物販スペースがある。上部には作品に関連する動画が流されている。
ブランド・個人のスペースをチェック!
スペースに入って左側から反時計回りに紹介していく。
まずは百合ゲームブランド・LYCORISのスペース。
最新作である『嘘から始まる恋の夏』のキービジュアルやボイスドラマ『恋、降る』の動画サムネイルで印象深い薫と深玲のイラストなどが展示されていた。
んん……?浴衣の薫と栞里がいるぞ!!
続いてはPCゲームメーカー・Liar-soft のスペース。
こちらは2面取ってあり、片面に『エヴァーメイデン 〜堕落の園の乙女たち〜』、もう片側に『屋上の百合霊さん』『サフィズムの舷窓』のイラストパネルが並んでいる。
Liar-softさん!10年周期と言わず、もっと短いペースで百合ゲーをリリースしてください!!
窓を挟んで、続いてはSukeraSonoの音声作品のシナリオや朗読劇・舞台の演出・脚本で知られる淡乃晶氏(fragment edge)のスペース。
舞台『うみがめくれる -inversion-』、『廃街の紙天使たちへ』の写真で構成されている。淡乃氏の百合に対する真摯な想いが記されたキャプションも必見だ。
淡乃さんが携わる舞台を見に行きたくなるね!
続いて、最近はVTuber・海月しずくとしても活躍する漫画家・缶乃氏のスペース。
『あの娘にキスと白百合を』や『複数人交際百合アンソロジー レモネード』のイラストが展示されており、上段左下には海月しずくのパネルも配置されていた。
続いて、今回のイベントで唯一海外から参加したゲームスタジオ・Studio Élanのスペース。
Studio Élanは海外で人気のあるゲームスタジオだ。ゆりりかるでもニュース記事を中心に作品を紹介しており、Studio ÉlanのJoshには以前インタビューも行っている。
自分たちの作品を日本語ローカライズしたいという野望を持っているスタジオなので、作品が気になった方はぜひ応援してほしい。
今年後半に日本語ローカライズのクラウドファンディングやるの!?
あれ?なんか見たことない作品が並んでる……!
続いてはSukeraSomeroのスペース。
最新作『リップ・トリップ~編集長(ボス)はわたしの解熱剤~』や『推しのラブより恋のラブ』シリーズのパネルが並んでいた。
2作ともイラスト最高ですからね!
おとなりはSukeraSparoのスペース。
『ことのはアムリラート』シリーズのイラストが並んでいる。下段にはもうすぐ出る……であろう『ことのはレルナード』のキービジュアルも展示されている。
『ことのはレルナード』のリリース楽しみですねー!
最後は上段がSukeraSono、下段がSukeraSparoのスペース。
下段には『クダンノフォークロア』のキービジュアル。上段にはSukeraSonoの『ユメリリ 〜 幼なじみカップル観察日記 〜』(百合観察シリーズ)、『イルミラージュ・ソーダ 〜終わる世界と夏の夢〜』(終末百合音声)のビジュアルが展示されている。
んんん?一番上にあるイラストは一体……?
SukeraSonoは作品数が多いため、別途イラストを閲覧できるファイルが上段に置かれていた。
持ち出しはNGなので注意してね!
物販スペースには1点もののグッズあり!
展示スペースの中央には物販スペースがある。
数多くのグッズが並んでおり、ゲーム自体を販売しているブランドもあるので、イラストが気に入った作品を即購入できるのがうれしい。
とくにStudio Élanのゲームパッケージやアートブックは日本ではレアもの。筆者が以前に海外から個人で購入したときは送料が20ドル程度(執筆時のレートで約3,100円)かかったので、送料なしで買えるのはお得だ。
(SukeraSparoの古賀プロデューサーいわく)1点もののキャンバスアートも販売されていた。
物販の商品を購入すると、1会計につき1枚、『Look at』特製ステッカーがもらえる(先着順)。
テイクフリーのコーナーから気になった作品のフライヤーを持って帰って、Steamのウィッシュリストに追加するのもいいだろう。
百合キス仕様の『ウィッチ・アンド・リリィズ』(ストロマトソフト)のフライヤーがスゴイ!
百合グループ展『Look at』では、アニメや漫画・小説といった目に触れやすい媒体以外にもさまざまな作品があり、どれもが魅力的であることが伝わる展示になっている。
入場無料なので、展示作品のファンだけでなく、作品はよく知らないけど百合は好き・気になるといった方々にもぜひ実際に足を運んで展示に触れてほしい。
イベント情報
- 会期:2024年5月10日(金)~20日(月)
- 営業時間:9:00~22:00
- 会場:TSUTAYA BOOKSTORE 下北沢 3Fスペース (ミカン下北)
- 住所:〒155-0031 東京都世田谷区北沢二丁目11番15号 TSUTAYA BOOKSTORE 下北沢
- 入場料:無料
- 主催:株式会社ACG (https://www.acgateway.com/)